オーダーメイド京染め 京都 きもの ひとしほ
オーダーメイドで作るあなただけの京染め 京都 ひとしほ



江戸前期には行われていたとう友禅染めは、多彩華麗な絵模様は近代以降の染織り、小袖模様の発展に重要な役割を果たしてきました。
その京友禅の業も大量生産体制で年々減り、本物を追求するこだわりもなくなりつつあります。
我々はそんな中、たとえ少人数になってもこの伝統を守り続けて行きます。



さとう こうじ

昭和29(1954)年 秋田県生まれ
昭和50(1975)年 江川友禅に入塾し、10年間修行を続ける
昭和60(1985)年 独立し佐藤工房設立 現在に至る

主な受賞暦 
昭和63(1988)年 京都商工会議所会頭賞
平成 3(1991)年 京都市市長賞
平成 7(1995)年 京都府知事賞
平成11(1999)年 伝統的工芸品産業振興協会会長賞
平成12(2000)年 近畿通産局長賞

下働きの中で技術を磨く

もともと絵を描くのが好きで、幼い頃から絵はよく描いてました。
呉服業界の叔父がいたこともあり、この仕事を始めました。

修行時代は上の職人さんが使用する染料や胡粉糊の準備など、下働きの中で友禅の仕事を覚えていきました。
1年経ち、2年経ち、ようやく下地に使う色目を自分なりに出せるようになったり、徐々に技術が身についていったような気がします。

着る人の個性を表現する職人の技

私の師匠は弟子に同じ色を出させて、独り独りの違う色からその人の性格や個性を大事にされていた方でした。 同じ色を一斉に10人の人に出させても決して同じ色は出来上がってこない。
『十人十色』の言葉もあるように、手作業のよさというものは、その人の個性・性格をどれだけ作業に表現できるのかという醍醐味でもあるように感じます。

その色・柄という仕事をお客様に賛否の評価を頂くことで、「もっといい仕事をしよう」と精進する。そんな切磋琢磨を続けてきたからこそ、着物も作品として素晴らしいものが残ってきているのです。

常に創造し続けたい

近代では「型友禅」の技術が確立し、大量生産が可能になり価格も安くできたが、昨今のように着物を着る方も少なくなり、また、大量生産の商品も、1枚1枚手描きで仕上げた商品もさほど価格も変わらないのであれば、手作業による微妙で繊細な柄・色を表現できる着物を是非着ていただきたい。
いつの時代でも常に創造する着物でなければ我々職人はいらない。
そんな想いで日々この仕事に従事しています。

 

 



いしだ まりこ

滋賀県生まれ
平成4(1992)年 佐藤工房入りし、10以上京友禅職人として活躍する。
和裁もでき、着物の世界が生きていきたいという職人気質の持ち主でもある。
呉服卸問屋で勤務した後、物作りに携わりたいと佐藤氏の門戸をたたく。


彼女は和裁もできるし、本当に着物が好きでたまらない。それだけに、お客さんにはいい仕事をした着物を着て頂きたいという想いも強く、仕事に対する情熱は素晴らしいものがあります。

彼女は10以上職人をしてきているが、一旦作業に入ると数時間口も利かないほど作業に集中するし、休日も関係なしに作業に没頭できる「職人気質」の持ち主で、彼女の仕事に取り組む姿勢や、想い・情熱には私も刺激を受けていますし、勉強させられます。

彼女のような若い世代にもっと京友禅の素晴らしさを知って頂き、少しでも多くの方々がこの仕事を継承していけるような環境を作っていきたいです。

一旦作業に入ると工房にこもってしまう仕事でもあるし、彼女は真面目な性格だけに休日ぐらいはあまり根詰めずに、街に出かけ、流行の洋服のファッションを見たりして、色彩の新しい感覚も養って欲しいです。それが今後の彼女の技術にも必ず役立つはずですから・・・。

今後の彼女の益々の活躍に期待しています。

佐藤 幸二談


 

 

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